こんにちは、九州在住のマリです。
二男の大学入試、受験会場まで付き添いました。
長男も昨年、県外の大学を受験。
長男はひとりで行きました。
私の考えは「受験でも何でも、子どもがやりたいということは、本人主体でやらせる。」

親は「求められたら手を貸す」くらいの距離感がいいと思っています。
黙って見守るのは正直きついが、親は口出し手出しを我慢した方が子のためになる。
長男(隣県の大学 入試は1日)の場合
長男の志望大学は、隣県。
たまたま夏、家族旅行でその大学の近くを通り、「ここに通うかもしれないね」なんて話をした記憶があります。
当時、その大学が第1志望というわけではなく、いくつかある行きたい大学のうちのひとつ。
周辺環境は、自宅と同じくらいの都会すぎず田舎すぎず、といった印象。
自宅から大学まで、新幹線を利用すれば2時間で行ける。
交通機関の乗り換えは分かりやすい。
冬の受験時期でも雪が降るということはほとんどなく、万一「大雪予報」が出たとしても、なんとかする方法はいくつか浮かぶ。
そんなこともあり、本人が「ひとりで行く」と決めました。
二男(関東の大学 入試は2日間)の場合
二男にとって、関東は修学旅行でしか行ったことがない地。
乗り換え激ムズ。
陸路で行くと6時間かかるので、飛行機利用を決めるが、
大雪だったりトラブルがあったらどうしよう…と不安要素を上げればキリがない。
そして、試験は2日間。
初めての場所で、ひとりで2日間過ごすのはキツイかも、と思い本人に聞いてみました。
私:「受験、お母さんが付いていってあげてもいいけど、どうする?」(あげてもw ここ大事)
息子:「う〜ん、付いてきてくれたら助かる」
私:「そっか。じゃ、付いていこうかね」(心の中で大きくガッツポーズ!)
というわけで、二男に付き添って行くことにしました。
私にとって関東は、4半世紀前に研修や出張で何度も行っていた場所。
少なくとも足を引っ張ることはなく、少しは役に立つだろうと思いました。
大学受験(入試)のための旅は3泊4日
1日目
午前中には移動し、昼食は移動先でゆっくりとれる、くらいのスケジュールにしました。
大雪など万一のトラブルがあっても、前日入りできる、余裕を持った計画。
長男の経験と二男の性格から、前日ギリギリまで参考書を見たり勉強をしたい、という感じではなかったので、
押さえているアパートを見に行くことに。
(前もって不動産屋さんに連絡済み)


合格したらよく利用するであろうエリアへ行き、ランチしてたら、
二男:「ここの(エリアの)感じ、あまり好きじゃないなぁ」
えええ!
ま、アパート見たら、ひとり暮らしの期待が膨らんで気分も上がるわ、と思いアパートへ。
前もって住所を教えてもらい、「鍵は空いているので見てください」ということなので、行ってみたら、
1階は大家さん?が住んでいるような普通の家のようで、アパート部分は2階のみ。
あれれれれ…
学生がたくさん住んでいるようなアパートを想像していたので、
「なんか違う」…
とにかく、中を見てみよう、とドアを開けたら、
2人とも:「臭っ!! 狭っ!!」
リアル大家さんの私は、「人が住んでない部屋は、下水が匂うのはよくあること。生活を始めたら匂わなくなるから大丈夫よ」
と声をかけるが、二男は青ざめた顔。
普段から贅沢言わない彼は、
「やっぱり都会のアパートってこんななんだね。
でも、ここだったら寮(ググると「やばい」「監獄」と出てくる、1万円以下で住める)のほうがいいかも。」
なんてボソッと言う。
テンション激下がり。
「いや、ここはやめよう。だってベットと机と冷蔵庫を置くスペースもないじゃん。ほかを探そう。忘れて。」
私は何度も言いながらアパートを後にする。
やっぱり家賃が安いのには理由がある。
ちょっとは疑ったけど、見抜けなかった自分にショック。
それ以上に、試験前日の息子のテンション激下がりなことに焦る。
これはやばい、やばい、やばすぎる😱😱😱
それからホテルに移動し、大学(試験場)の下見へ。
ホテルから大学までは近いが、試験場入り口までが遠い。
「あぁ、息子のテンションどんどん下がっていくわ…。明日本番なのにどうしよう…」
と思ってたら、大学が見えてきて、テンションが上がり始める。
試験場入り口に到着し、「中に入っていいのかな。関係者以外立ち入り禁止かな。」とモジモジしていたら、
息子の知り合いが、中から出てきた(奇跡!神!)
「試験場の建物見てきたよ。」という。
「明日頑張ろうな」なんて息子たちは互いにエールを送り合い、私たちも入ることに。
ここで息子のテンション爆上げ🚀🚀🚀
「すげ〜!おしゃれ!!絶対ここで勉強したい!!!」
よかった〜〜〜〜
ほっと胸を撫で下ろす私。
まだ夕食には早い時間だったので、息子は近くのカフェで勉強。
私は、周辺を観光がてら、バナナ(試験に持っていく)、R-1(毎日飲んでいる)、おにぎり(夜お腹が減った時or朝ごはんが足りなかった時のため)を買いました。
これまでに受けた模試でも、バナナを持って行ってた息子。
バナナケースは家から持って行きました。


2日目(試験1日目)
朝起きて、私は息子の昼ごはん用コンビニおにぎりを調達。(6時過ぎ)
受験生が殺到して、おにぎりなくなってるかも、と心配したけど全くそんなことはありませんでした。
私たちが泊まったホテルは、試験場から結構近かったのですが、
ホテルの周辺で受験生っぽい人はあまり見かけなかったんですよね。ラッキー✌️
7時からホテルの朝食をいただき、8時前には試験場へ出発。
「私も大学入試の朝の様子をリアルで見たい!」と思い、息子に「一緒に行って良い?」と聞いてOKもらって行きました。
(イヤそうだったら、そこで別れて数分後に一人で行くつもりでした)
途中で、息子の学校の先生や友達が数名集まっていたので、そこで息子と別れてUターン。
ホテルに戻り、洗濯して部屋をちょちょっと片付けて観光へ。



「私も楽しむ旅」にしようと決めてました
行きたかったところに行きますが、
まだ決めていないアパートのことが思い出され、不動産屋さんへ行くことに。
息子が受験中の大学に、現役で通っている学生さんが、物件をいくつか案内してくれることになりました。
超ラッキー🫶
「どのあたりに住んでいる人が多いですか?」とか、
「バイトをする時間はどの学年でもありますか?」とか、
息子が合格した後の生活のことを、あれこれ聞くことができてめっちゃ良かったです。
昨日見たアパートとは違い、イメージ通りのフツーのお部屋に感動すらして、
良いと思った2箇所を持ち帰ることにしました。
ホテルに戻ってすぐ、息子から「終わったよ」と連絡。
夕食を食べに行きます。
「難しかった〜」と息子。
共通テストの時は、前もって「1日目に『どうだった?』とか聞かないでほしい」と言われてて、
本人も翌日の試験の話はするけど1日目の話はしなかったので、これには「どした?」とちょっと驚く。
「過去問で見たことないほど難しかった…」と。
「みんな同じだし、終わったこと考えても仕方ない。明日またできることをやればいい。今日、アパート見てきたよ」
と話を変えてみる。
できるだけ、未来のことを話すようにしてホテルに戻る。
「ちょっと喉が痛い」と息子。
ヤバヤバヤバ…
部屋にある加湿器をMAXにして、浴室全開にしていたけど、それだけでは足りなかったか…
テーブルを息子の頭の方に移動させ、濡らしたタオルをセット。
「あ〜、明日、今日取れなかった分も取らなきゃならない。〇〇点は取らなきゃ…」
と言う息子に、
「大丈夫、大丈夫。みんな同じように思ってるから、いつも通りやれば大丈夫。」
と何度も言った夜でした。
3日目(試験2日目)
「眠れなかった〜」
と起きた息子。
「ちゃんと寝てたよ。スースー寝息立てて気持ちよさそうだったよ。」
私の方が気になって眠れなかったよ、その横でアンタ、スースー気持ちよさそうに寝てたよ!
と言おうか飲み込もうか、と彼の顔を見たら、
白い、白すぎる…
緊張がMAX!!
「大丈夫、みんな同じだから」
と、昨日と同じことしか言えず、私も巻き込まれたらやばい、と昼用のおにぎりを買いに行く。
おにぎりは2日目も難なくゲット。
朝食、息子は緊張しすぎて食べれない。
共通テストの時は、緊張で2日間食べられなかったので、
「今日は、昨日食べた分があるから大丈夫よ。会場に着いてバナナかおにぎり食べることができたらサイコーだけど、食べられなくても大丈夫」
と声をかける。
実は、私は用事があり、息子より1日早く、この日自宅に帰ることに。
試験1日目は、試験会場入り口の手前(まだ試験会場が見えない場所)で息子と別れたので、
「やっぱり入り口を見たい!」と思い、息子に「今日も一緒に行っていい?」と聞いて、行くことに。
「今晩は何食べるの?」
「明日はどこに遊びに行く?」
と話しながら歩いていると、息子の緊張も少しずつ解けている気がしました。
この日は、同じ高校の人たちは集まっていなかったので、
念願の試験会場入り口まで行って息子を見送りました。
ホテルで私ひとり先に出ることを告げ、支払いに追加料金が発生していないことを確認し、自宅へ戻りました。
この日、息子はご褒美ディナーを食べ、
同じ高校で東京に来ている友達と「明朝から一緒にどっか行こー」と連絡をとったそうです。
4日目(帰るだけの日)
試験2日目が終わったらすぐ自宅に帰る、というプランも考えましたが、
試験が夕方までだったので、無理はしないことにしました。
試験が終わってから、「合格発表後に必要なもの」などが書かれた書類の配付があったり、
ゆっくり東京を楽しむ時間があってもいいよな、なんて思ったので、帰りは翌日にしました。
まとめ
受験でもなんでも、本人がやりたいなら「本人主体」で、と考えている私ですが、結構手を出しちゃいました。
息子が「ついてきてくれると助かる」と言った理由を聞いてみると、
①1日目がうまくいかなかった場合に、ひとりでいるとメンタル崩壊するかもしれない。
②乗り換えやホテルのチェックインなど、やったことがないことが多いのでしてほしい。
②は、「でも、自分のことやろ!」と、思わないでもなかったけれど、最後だし「ま、いっか」と思っちゃいました。
息子は何人か知り合いに会いましたが、保護者が付き添っている人結構いたそうです。
私は、4半世紀ぶりに私を関東へ連れて行ってくれた息子に感謝。
たまには旅して刺激を受けるのもいいな、と旅の良さを認識できました。
あ、「あなたのために来ている」とか思わないように、終始「私は私の旅を楽しむ」ことを意識して過ごしました。
もし、来年も受験となったら、また付いて来てほしい、ともうリクエスト入りました。
1日目に取れなかった時に、「みんなできてないから大丈夫」と言ってほしい、と。
今は合格を祈るのみ🙏
では、また🖐️