過剰歯とは
「過剰歯(かじょうし)」って、聞いたことありますか。
通常、歯の本数は親知らずを除いて28本。
通常の28本よりも多く生えた歯を「過剰歯」と呼びます。
わたしが過剰歯を知ったきっかけは長男に過剰歯があったから。
定期的に通っていた近所の歯科医院に、息子ひとりで検診に行かせたら、「息子さんに過剰歯があります。説明をしたいのでお時間があるときに来院していただけませんか。」と電話があり、「なにごと~?!」とすっ飛んで行きました。
長男の場合、片方の犬歯の隣に過剰歯が生えていました。
過剰歯は1本です。
原因
歯の卵ができるときに、正常より多く卵ができてしまったり、分裂を起こして数が増えてしまう、というのが過剰歯ができる原因。
しかし、なぜそのようなことが起きるかは、まだ分かっていないようです。
最近はあごが狭い人が多くなっているというのに、歯の本数が増えるということは、歯が入る十分なスペースがなくガタガタに重なり合ってしまいます。
歯ブラシが届かない部分ができるので、歯並びが悪くなる=虫歯ができやすくなる、という悪影響を及ぼします。
実は息子の口元を見て、片方だけ八重歯ができてきてるな、と気になっていました。
しかし、歯に関して全く無知だった私は、その事実は知っていてもなぜそんなことが起きているか、ということまで深く考えることはありませんでした。
息子はまだ成長中であるため、歯がどんどん出てくるにつれてほかの歯を押して歯並びがひどくなるのが目に見えているので早めの抜歯と、できればズレてしまった歯をきれいに並べる矯正もしたほうが良い、と説明を受けました。
治療
上が治療前、下が治療後の写真です。
歯が多く生えているせいで歯の向きが変わり、周りの歯を押してガタガタになっていることが分かります。
八重歯と思っていた歯は、押されて前に出てきた歯だったのです。
こんなことが起きていたとは!と驚きました。
外側の歯を抜歯して、内側の歯を残すことになりました。
残す歯を正常な向きに変えるため、矯正をしました。
歯を動かすのにかかった期間は約1年半。
月に1度の矯正装置の調整をした時は、1日から2日の間、痛みや違和感があったりようです。
キレイに歯がそろい矯正装置を外した後は、歯が元の位置に戻らないようにリテーナーという簡単な装置を付けて経過観察です。
息子の場合、高校受験前に動かし終わっていたのでよかったです。
痛みが出る心配もありませんでしたし、通院の回数も減っていました。
矯正後の息子の変化
矯正装置を外して、きれいな歯になった自分を見た後、「矯正をさせてくれてありがとう。」と言ってきました。
単身赴任中の夫にも電話で、お礼を言っていました。
もともと「自分大好き♡」な息子ですが、とにかくよく鏡を見て笑顔を作ってニヤニヤしていました。
自信がさらに増したようです。
まとめ
「過剰歯」なんて全く知らなかったので、歯科医から聞いたときは「???」だらけでした。
学校で1年に1度の歯科検診がありますが、学校検診では何も指摘されていませんでした。
成長期の歯の生えるスピードが速くて、学校検診ではまだ生えていなかったのかもしれません。
もし、歯科医院に検診に行かず、次の学校検診まで過剰歯に気づいていなかったら。
もっと他の歯に影響を与えて治療も長くかかっていたかもしれません。
何事も早期発見が大事です。
口の中をよく見たら、素人でも「なんか歯が多いぞ」と分かると思います。
たまには、お子さんの口の中をチェックしてみてください。
親子のよいスキンシップにもなります♪
反抗期の子は、素直に見せてくれるかどうか分かりませんが…。
この記事が誰かのお役に立てるとうれしいです♪