子どもたちが小学生の時だったと思います。
「こども孫子の兵法」という本を購入しました。
齋藤孝さん監修の、大きな文字で書かれていてかわいい絵が入った、子どもにも読みやすい本です。
わがやの、みんなの目につくところにある本棚は、とても小さいので、「子どもたちに読んでほしいな」と思う本を、入れかえて使っています。
「誰も読もうとしてないから、今はこの本は興味がないんだな。じゃあ、次はこんな本を置いてみようか。」
というかんじです。
久しぶりに「こども孫子の兵法」を置いてみました。
この本、とてもいい本で、くり返し読んでほしいのですが、子どもたちはある1つのページしか見ません。
主は怒りを以て師を興すべからず、将は慍りを以て戦いを致すべからず。
訳:怒りにふりまわされてはいけないよ。どんなときでもクールに判断!
この本を購入したときに、「すぐに怒るおかあさんへのメッセージだ!」といって、このページを開いては笑っていた子どもたち。
そのことを覚えていて、いまも私をチラ見しては笑います。
「何? ほかのページも読みなさい!!」
「人を見て笑うんじゃないよ!!」
と怒りがこみ上げてきますが、ぐっと抑えてクールに判断。
どんな言い回しをすればよいか考えます。
この本、わたしのための本かも。
いにしえの教えに触れてみるのも、自分と子どもたちの成長のよいエッセンスとなるかもしれません。