雨漏り物件を購入 その④ リフォーム、融資、DIY、全部初めて。

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屋根全体の野地板(瓦の下にある屋根材)が朽ちていることが分かっただけでなく、シロアリ被害があることも判明。

ではリフォームをお願いします、と日程を詰めようとしたら「こんなに手がかかる物件だとは思ってなかった。実は5ヶ月先まで仕事が入っていて…」と言われて目の前が真っ暗になった私。

だって、知ってる大工さんはこの方一人だけなんだもん。

目次

先輩大家さんにリフォーム業者を紹介してもらう

私が知っている大工さんは一人だけなので、先輩大家さんに相談をしました。

そして先輩大家さんにリフォーム会社さんを紹介してもらうことができました(ほっ)

大工さん=知り合いの大工さん
リフォーム業者さん=先輩大家さんから紹介してもらった業者さん
※一般的な「大工さん」と「リフォーム業者さん」という意味ではありません。

最初に屋根を見てもらった知り合い大工さんは、実需(持ち主本人が住むため)の家のリフォームを主に行なっています。

先輩大家さんから紹介してもらったリフォーム屋さんは、賃貸物件のリフォームを主に行なっている業者さんなので知り合い大工さんとは考え方が異なります。

見積もりを出してもらうのに両者の考え方の違いが見えて、とても興味深かった。

ざっくりいうと、
実需向けの場合は「しっかりきれいに」賃
貸向けの場合は「最低限のリフォームで安く仕上げる」

知り合い大工さんは内装もきちんとしないと住んでくれる人いないよ、と全てをきれいに仕上げることを勧めてくれましたが、リフォーム業者さんは「汚くない程度に仕上げましょう」といった感じ。

結局、屋根は知り合い大工さん、内装は先輩大家さんが紹介してくれたリフォーム業者さんにお願いすることになりました。

それぞれの得意不得意、仕事の空き状況から判断して決めました。

リフォーム費用が分かったら気が楽になった

物件を買うと決めた直後は、リフォームは屋根の一部と雨漏りをしている部屋の天井と床くらいと思っていました。

しかし、引き渡し前の確認をした時から天井や壁、床が全て汚く見え(現実が見えた瞬間だった)
屋根も床も内装も全てのをリフォームしなければならないかもと思い始めました。

「リフォームが必要な箇所は多そうだけれど、どのくらい費用がかかるか全く分からない」という時期が精神的にめちゃめちゃ辛かったです。

大工さんとリフォーム業者さんに見てもらって、ある程度の金額が見えてきたら、スッと気が楽になりました。

予想よりもリフォーム金額は大きくなったのですが、現実がクリアに見えたことで
「なんとか仕上げて入居者さんをつけなければ」と腹がすわりました。

未知のものに一番恐怖を感じる、というのはこのことだ、と体験してわかりました。

よし、一度経験したから次はこんなに怖がらずにできるはず。

融資に挑戦

リフォーム費用が結構かかるので融資に挑戦しようと、日本政策金融公庫に申し込みをしました。

融資については、この物件を買おうと決めた時から情報収集開始。

物件を現金で買って、リフォーム費用を融資申し込みすれば通りやすいのではないか、と考えて行動してみました。

当初の想像以上にリフォーム費用がかかることが分かったので、「絶対に審査に通らなければ」というやる気と、「通らなかったらどうしよう」とまたネガティブが混在しましたが、思ったよりあっさりと融資が通り、よい意味でびっくりしました。

1件目の物件に入居さんが付き毎月の家賃が入り初めて半年経っていたこと、2件目も自己資金で購入していたことがプラス材料になったのだと思います。

「何も分からない私でも大丈夫かな」と思っていましたが、融資上級者(そんな呼び名あるんかな?)も初めての時があったはず。

滞りなく申込金額が振り込まれた通帳を見て、

誰でも初めての経験をして、経験を繰り返して上級者になっていく、という当たり前のことがよく分かっていなかったことに気づきました。


自分のことになると「恥ずかしい思いをしたくない」とか「無知すぎて相手に迷惑かけたらどうしよう」と思って行動できないんだな、今までの私はそうだったけど、これからは挑戦を繰り返して新しいことをいっぱい経験しよう!と通帳を見て思いました。

DIYに挑戦


業者さんに見積もりに来てもらう日程調整→見積もりが出る→実際に発注するものを精査するまでに数週間は要するので、その間DIYに挑戦。

素人でもできるだろう、と襖と障子の張り替え、庭木の剪定をすることに。

襖の張り替えはYouTubeを見ながらやってみたのですが、
かなり古い襖だからか下地の板がボロボロに朽ちていたり(屋根の野地板と同じ状態(笑))

紙を貼っているだけで「これが下地なん?でもこれを取っ払うと張るための土台が全くないよね…」とかだったりで難航。

でも「やってみて、どうしようもなくなったら業者さんにお願いすればいっか、とりあえずやってみよう」と、
とにかく「経験をする」ことに重きを置いてやってみました。

襖紙がぷかぷか浮いたり端の方がどうしても剥がれたり、完璧には程遠いのですが、元の古めかしいのを知っているから「めちゃめちゃキレイになったじゃーん♪」で全て満足。

障子は紙1枚張ればよいので下地に影響されることなく、全て完璧!

襖や障子の紙が新しくなるだけで、部屋がぐんと若返って見違えるようになります。

そして庭木の剪定、というか木の伐採。

庭に大きな木がたくさんあったのですが、屋根にあたって雨樋を壊していたり、木が高くなりすぎてお隣さんの敷地に落ち葉が落ちていたりしていたので思い切ってトラブルの種になりそうなものは全て切り倒しました。

子どもたちも物件作業に何度か連れて行ったのですが、楽しそうに次々に木を切り倒してくれました。

で、後で気づく。

切った木を運べるサイズに切る、1箇所にまとめるため運ぶ、といった作業もあるやん。

切るだけなら楽しいけど、その後の作業がめちゃめちゃキツイ…

貸せる家に仕上がる

ワクワク(楽しみ)よりドキドキ(不安)の方が多かったですが、何とか家が仕上がりました。

DIYはめちゃめちゃ時間がかかったのに、業者さんは短期間でキレイに仕上げてくれてびっくり!(そりゃそうだ)

屋根瓦はキレイに並び、天井の雨染みもシロアリ跡の柱や床もキレイになりました🌟

初めて手を加えなきゃならない家を購入して、どのくらいの金額、どのくらいの期間で仕上がるか分からず不安だったけど、やってみたら「なんであんなに心配したんだろう。やるしかないから心配することはなかったよなぁ」と思います。

分からないことだらけってことが不安だった。

雨漏りしている空き家を相続して困っていた方からこの物件を購入したのですが、

家を買ったことで喜ばれ、初めての融資を受け、家族でDIYをしてよい思い出ができ、とても多くの学びを得ることができました。

でも、自己満足では事業は成り立たない。

借りたいと思う人が現れてくれるかどうかが問題。

入居申し込みは来るのか?

続く

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